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テーブル2 勉強会報告:古澤謙・小松正実

【6月】

日本にいるテーブルメンバーで勉強会を行いました。まだまだ本格的な議論をするというよりは、今後の議論の方向性を明確にし、メンバーのトピックに関する理解を深めることや英語で発表する力の強化に取り組んでいます。

 今回の勉強会での一番の成果は、報告会での発表や提言文章の作成を見据えて、会議終了までの方向性を確定させられたことです。事前召集会では各自が会議を通して何を学びたいのかを共有することができておらず、ひとまず環境問題を取り上げました。しかし、召集会のアンケートで各自のやりたいテーマが環境だけに限られないことがわかり、今回全体で再度話し合うことにしました。お互いの興味をまとめて擦り合せる中で、大きく分けて「民主主義の危機」と「国際機関での民主的意思決定制度の不完全さ」の2つに絞ることができました。どちらも非常に興味深いテーマであり、多数決でも票が平等に別れてしまったのですが、最終的にはテーブルテーマとして民主主義の崩壊を扱うことに決めました。

 今後は、次回の勉強会までに民主主義の成立要件や民主主義の危機の定義を整理し、話し合いの土俵を整理した上で各国の民主主義の崩壊や失敗の事例を調べていく予定です。最終的には、事例研究から明らかになった民主主義の完成や維持のための政策をまとめ上げ、国際社会で広く包括的かつ普遍的に受け入れられる民主制度を考えたいと思います。

 メンバー皆が豊富な政治の知識を持っているわけではありませんが、勉強会以外にもコミュニケーションをとったり、一部メンバーでプチ勉強会を行ったりすることで、全員が共通の理解を持って議論ができるように心がけています。夏の会議中の議論では一つ一つの意見を拾い上げ、海外参加者も含めて全員で協力していければ良いと思っています。


【7月】

 直近の勉強会では民主主義の危機を取り扱いました。メンバーがそれぞれ異なる国を調べました。民主主義の国、民主主義以外の国の観点からも考えました。僕が調べたメキシコでは、2017-2018年に行われた大統領選挙の候補者が犯罪組織により殺されました。背景には行政の腐敗があります。日本では強行採決が日常化しています。どの国でも、共通していたのは三権分立において、抑制と均衡(Check and Balance)が取れていない国が多いということです。

これからの課題はテーマが絞れていないことです。民主主義がしめる範囲はとても広いので、絞り込むのが難しいです。テーマとしては人権や選挙などがあがりましたが、さらなる話し合いが必要だと考えます。また、大学の先生など知識を持っている先生たちに話を聞くのも必要です。また個人的にベースとなる基礎知識不足は顕著です。なので、google(民主主義 検索)は日課です。

雰囲気はみんな穏やかで、優しいです。英語をうまく喋れない僕をみんながサポートしてくれています。最初の方の勉強会では会話が理解できない、他のメンバーにわからないということが恥ずかしくてできませんでした。でも下手くそでも何かを伝えたいという勇気さえあれば、みんな話を真剣に聞いてくれます。「How do you say blah blah」は僕の口癖です。時には相談にのってくれて、時にはクレープやアイスを奢ってくれる優しいメンバーです。

みんな目標を持ってそれぞれのベストを尽くしています。




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