Humans of ISC65- Ming Kanlongtham Damrongsoontornchai

Updated: Aug 11, 2019

Ming Kanlongtham Damrongsoontornchaiさんはタイの代表として去年の会議に参加しました。今年は、経験したことをきっかけにテーブル1のテーブルチーフになりました。今、彼とテーブル1のメンバーは日本における難民問題について研究しています。


"理論的には難民問題の受け入れは様々な社会問題への万能薬のように思えますが、どのくらい効果的なのでしょうか。海外から新しく来る人々に対する差別、非難や周縁化の可能性がある中、難民の受け入れは現実的なのでしょうか。より多くの難民を受け入れることによって作り出される機会と課題は何でしょうか。"


Q1. ISCに参加しようと思った理由・意気込みを教えてください。

私の名前は カンロンタム ダムロンスントーンシャイ(ミン) でタイ出身です。私はテーブル1「難民問題への日本の貢献」のテーブルチーフをしています。大学は早稲田大学に通っていますが、現在はドイツの フレイブルグ大学に一年間留学しています。

私は去年のISCに参加し、ISCは学生同士で現在世界が直面している難しい課題について議論を交わすだけの場ではなく、社会に影響をもたらしたいと思う意欲的な若者たちの原動力の集まりであることを実感しました。しかし、この会議は様々なバックグラウンド、期待や観点を持つ学生が集まるので、私はテーブルチーフの役割は必要不可欠な存在であることに気づきました。テーブルチーフの役割は議論したいトピックを提案し、テーブル内の議論を統括し、最終的には政策提言を提出するだけではありません。様々な意見を持つテーブルのメンバーをまとめる責任もあります。ISC64での経験を通して、私はタスクの分担、意見の違いをまとめること、様々な制限に対応することなど、チームワークに必要なことを学びました。また、チーフと密接に関わることで、テーブルチーフの役割はどのようなものか間近で学ぶことができました。チームとして一緒に議論する中で、たくさんの壁にぶつかりましたが、政策提言を最後に提出できた際にメンバー全員達成感に満ち溢れていたのを思い出します。このような思い出が私がISC65のテーブルチーフに応募したきっかけであったと思います。テーブルチーフという役割を担うことによって、現在国際社会が直面している課題の解決に少しでも貢献できたら、と思います。強い意志と努力でテーブル1が国内、そして国際社会に少しでも影響をもたらすことができることを願っています。

Q2. あなたのテーブルトピックについてどのような意見を持っていますか?

国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR)によると、2017年に最低でも世界の6560万人の人々が迫害、争い、暴力や人権侵害によって強制的に退去されました。難民問題は世界全体が注目するものになりました。度々「同質社会」と言われる日本は世界で最も厳しい庇護(政策をとる国の一つです。 世界第3位の経済大国にもかかわらず、日本は2017年にわずか20人の難民しか受け入れませんでした。この人数は世界の先進国の中でもとても少ないです。日本は現在、高齢化や人口減少の課題に直面しています。これらの社会問題を解決するために様々な学者は減少している労働人口を移民や難民の労働者が補うことができると考えます。しかし、他の学者はこの考えに反対し、保守的な庇護(政策を支持しています。このように様々な意見がある中、「難民問題への日本の貢献」というトピックについて日本の学生も海外の学生も様々な議論をすることができると思います。学術研究を終えた後、テーブルメンバーは持続可能でありながら現実的な社会に影響をもたらす政策提言を作成します。国際関係とリベラルアーツを学ぶ学生として私自身、テーブルメンバーと世界が直面する課題について深く議論する機会を楽しみにしています。理論的には難民問題の受け入れは様々な社会問題への万能薬のように思えますが、どのくらい効果的なのでしょうか。海外から新しく来る人々に対する差別、非難や周縁化の可能性がある中、難民の受け入れは現実的なのでしょうか。より多くの難民を受け入れることによって作り出される機会と課題は何でしょうか。テーブル1は難民問題への日本の貢献を長期的な影響や公益を視野に入れ、議論を進めていきます。

Q3.テーブルでの様子を教えて下さい。

書類や面接選考を終え、テーブル1は春に4人の海外参加者と4人の日本人参加者を決定しました。参加者が決定した後、参加者とオンラインでコミュニケーションをとっています。会議までは毎月1回のミーティングを3回する予定です。このミーティングには、日本人参加者は東京に集まり、海外参加者はskypeを通して参加します。ミーティングの前にはトピックについて理解を深めることを目的に、参加者一人一人は課題を与えられます。課題は現在の庇護政策やUNHCRの雇用者と難民の関わり方を記載したガイドラインなどの文献レビューが例に挙げられます。また、日本社会や日本人の視点も理解するために日本のニュースにも着目して議論を進めました。次のミーティングではテーブルメンバーの多様性を活かし、一人一人ある特定の地域や国の難民問題について調べます。この課題を通して、国際的なレベルで難民問題の現状を理解し、国や地域によってとられている様々な政策について学びます。前回のミーティングでは、Piece of Syriaというシリアの難民支援を行うNPOの代表の中野貴行様をお呼びしました。中野様のお話を通してテーブルメンバーは公には知られていないような現状について理解を深めることができました。質疑応答にも積極的に参加し、実際に現地で活動をされた方との議論を通してたくさんのことを学ぶ貴重な機会となりました。東京で集まることができるのは日本にいる参加者だけですが、インターネットを利用し、世界各国にいるテーブルメンバーと随時連絡を取り合い意見交換をしています。テーブルメンバーの意欲や熱意が伝わってくると嬉しいです。そして様々な場面でテーブルメンバー一人一人についてのことをより知ることができるのが楽しみです。

Q4. ISC65に向かってどんな想いを持っていますか?

テーブルチーフとして、大変なこともありましたが、全てのことに対して楽しんで取り組んでいます。私は信頼される、親しみやすい、協力的なテーブルチーフを目指します。私自身、他のテーブルメンバーと同じく、このトピックにとても興味がありますが、知識量に秀でているわけではありません。私たちはまだまだたくさん学ぶことがあります。世界が直面している解決し難い課題について議論を交わし、様々な知識を身に付けたいです。このトピックを議論することによって、外国人参加者も日本人参加者も多様な意見を発信できることを願っています。テーブルでの議論ではこのような多様な意見を日本の現状に対する関連性や現実性を考慮し、受け入れたいと思います。このテーブルトピックは多方面から議論ができるため、私たちの議論は学問の面だけに着目するのではなく、社会全体の対話を促すべきだと思います。私は協力的でどのような場面でも励ましてくれる仲間に感謝しています。また、テーブル全体で大きく成長できることを楽しみにしています。これからのミーティングを心待ちにしていますし、ISC65にテーブル1のテーブルチーフとして貢献できることをとても光栄に思っています。

Q5. 出身はどこですか?あなたの故郷の魅力を教えて下さい。

私はタイの首都、バンコクで生まれ育ちました。タイは東南アジアに位置し、ASEANのメンバーです。豊かな歴史と北の山脈や南の島々などのたくさんの自然で溢れるタイは東南アジアでも最も魅力的な場所であると思います。初めてタイを訪れる人はコンクリートジャングルや悪名高い交通渋滞や都会の混雑に戸惑うかもしれませんが、ビルや現代的ショッピング地区の間には寺院、神社、博物館、市場や商店など伝統や人々の暮らしの熱気に溢れる場所があります。バンコクは820万人の人々が生活する多様性に溢れる大都市です。