わたしは大学進学で秋田に移るまで、ずっと青森県に住んでいました。青森県には大規模なショッピングモールや発達した公共交通機関は少ないのですが、都会では見つけることのできない魅力であふれています。まず、自然がとにかく綺麗です。世界遺産の白神山地には、十二湖という鮮やかな群青色の湖があります。秋田県との境目にある奥入瀬渓流や十和田湖では、自然の生命力を感じることができます。また、毎年行われている桜祭りや佞武多祭りには、日本中、世界中から多くの観光客が集まります。街を歩いていると、その日の天気によって毎回違った雰囲気の山を見ることができます。このような美しい自然がいい素材を育てているので、青森のご飯はおいしいという評判もあります。野菜を贅沢に使った、けの汁やイカメンチなどは郷土料理として県民に親しまれています。海の幸も豊富で、大間のマグロは全国的に有名です。また、りんごの生産量が日本一だということもあり、青森県民は小さい頃からいろんな種類のりんごを食べる機会があります。りんごを食べただけでその品種を当てられる人も多いです。人と人との繋がりも強く、鳥につつかれたり蜜が多すぎたりして出荷できないりんごを農家の方々からもらえるのは県民の特権です。津軽弁、南部弁も重要な文化財です。全国的に標準語を使う人が増えてきている中、独特なイントネーションや言い回しがまだ強く残っています。私は現在秋田に住んでいますが、心はずっと青森県にあります。自分の故郷といえる場所が青森県で良かったと思える素敵な街です。
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