では、自己紹介をお願いします!
ベトナムはホーチミンからこんにちは!Phuongと申します。私はベトナムで生まれ育ちましたが現在はオランダに留学しています。選考は文化人類学と政治学をしていて、ついに今年の9月で大学生活も最後になります。(ああ、なんと!時が経つのは早い...) ISC64は世界中の人柄がよく、若くて、そして頭がいい人たちと会うのには絶好の機会だと思っています。私はもう今からそんな人々がどんな意見を言うのか、どんな成果をもたらすのか、それをこの目で見るのが楽しみでしょうがないです。そして同様にそうした人が私の意見を聞いて何を言うのか、それを議論するのをとても心待ちにしています。学びというのはなにも教室で先生や黒板を見てだけではありません。私はいつでもどの場所にいても互いに意見を交換しあうことで学ぶことができると信じています。学びの場以外での貴重な休憩時間の間、私は紅茶を片手に本を読んでいます。他には、特に楽器は弾きませんが歌うのが大好きであること、ミュージカルの大ファンであること、そしてベトナム語と英語のほかに少しオランダ語と韓国語も操ります。(まだまだ学習中ではありますが笑)
トピックについての考えを教えて下さい!
正直にいうとISCのトピックはどれもとても興味深く思います。どのテーマも好奇心をそそられるもので、よく考えられたものだと考えています。中でも私のテーブルテーマである「民主主義と世界的秩序」は自分の興味と最も合致したのでこのグループに入ることにしました。このトピックはたくさんのよく見えていない複雑な層が折り重ねっています。その証拠に「民主主義」という言葉も多くの論争の引き金となっています。その他にも検討すべき複雑な問題に満ちていることは間違いないでしょう。そうした課題を個人的背景、国、教育、興味の学問分野が違うテーブルメンバーと話し合うことはとてもわくわくします。先ほども述べたように民主主義はとても複雑な問題が重なっていることを考えると、多くの学問分野から多角的にこの事象に取り組むことはとても魅力的です。
そもそもどうして民主主義と世界的秩序について考えなければいけないのでしょうか?私は特にこの問題は若者がともに考えなければいけない重要なものだと思っています。民主主義というのはある種とても手が届かない崇高な理念のようにみえますが、その最終的な目的は全ての人にとっての自由で快適な、そして尊厳に満ちた社会を目指すというものです。まさに私たちのテーブルはその理念をどうしたらすべての人々に届くものになるのか、を考えることを求められています。そして民主主義は人々の共同体内だけでなく国と国の間で共有されるものであり、そのことから世界的秩序についても考える必要があるのです。
個人的には、私はこの問題を文化人類学の立場から考えることができると考えています。この学問は通常、民族や文化研究と結び付けられることが多いため人によってはどう政治的な問題と関連してくるのかわからない場合もあるでしょう。実は文化人類学というのは人を対象とする研究なのです。つまり人あるところにこの学問分野も存在し、そして政治というのは人や社会と深く関連している一つの側面です。この分野の特筆すべき点は、「ボトムアップアプローチをとること」、つまり文化人類学者は個人や日々の生活で起こる事象に注目するのです。彼らは日々の生活で起こる現実や見過ごされがちな事象を観察することで、トップダウン式の学説に疑いや疑問を呈していきます。私はこの観点が民主主義における検討すべき課題として役に立つものになることを願っています。
Comments